フォステクス(Fostex)数量限定販売ユニット FE208-Sol が発売、頂点を目指してBH型に特化した高音質 20cmスピーカーユニット

フォステクスFostex) FE208-Sol(8Ω)
  Solの継承 圧倒的なDレンジ
  20cm口径フルレンジ スピーカーユニット
  標準価格:¥37,800 (8%税込)/1台
  2017年9月下旬販売・・・好評により12月末に追加販売

FE208-Sol 20cm口径フルレンジ スピーカーユニット は、
伝説の 最強限定ユニット? 6N-FE208SS:1996年11月発売
オリジナルとして、

アルミダイキャスト・フレーム FE-Solシリーズ の
現代技術 を注入して開発された、
最新仕様の 超強力フルレンジユニット です。

  ※)6N-FE208SS と FE208-Sol は、
     フェライト磁石が 直列型磁気回路

雑誌等では 超強力 20cmフルレンジユニット の発売は、
21年ぶりと謳っていますが、

約3と1/3年後FE208ES:2000年 3月発売 が、
並列型磁気回路フェライト磁石で、さらに磁気回路を
強化して、

振動板を HP振動板ESコーン に進化させた
モデルを発売しました。

さらに約7年後には、FE208ES-R:2007年3月発売
大型アルニコ磁石で、FE208ES を超える磁気回路に
強化して

ハイブリッド(5種類混合)HP振動板純Mg
ボイスコイル直結センターキャップ を搭載したモデルの
 超々強力 20cmフルレンジユニット を発売しています。

 ただし フォステクスFostex) の
 20cm限定FEシリーズ・フルレンジユニット と言えば、

大人気だったオーディオ評論家 故:長岡鉄男 が、
磁気回路を強化したユニットを特注したことがキッカケで
誕生しています。

 長岡氏 は 2000年5月29日 にお亡くなりになりましたので、
その後に発売された FE208ES-R は伝説に入れず、

 FE208ES は最後に使ったユニット(約3ヶ月弱)ですが、
十分なお披露目をされていないことと、
振動板形状 が ダブルコーン型 でないと、考えれば、

 6N-FE208SS が、伝説上、ダブルコーン型 の
最強ユニット と呼んでも構わないかもしれません。
(ただし長岡氏はBH型で使っていませんでした。)

FE208-Sol は、超強力磁気回路だけでなく、
 FE-Solシリーズ 限定BH専用ユニット
 FE108-SolFE88-Sol の技術も継承しています。

 FE208-Sol特徴は、

  1)ESコーン振動板を軽量・高剛性化した 2層抄紙ESコーン
  2)高剛性アルミダイキャストフレーム(FW208HS と共通)
  3)ダンパー等のハイコンプライアンス・リニアリティー向上
  4)磁気回路の低歪化(銅キャップ)・強化(φ180mm 2枚重ね)
  5)FE20cm口径伝統のダブルコーン型振動板
  6)ボイスコイルボビンの高剛性化による高音域の改善
  7)コーン紙・ダンパー・ボイスコイルを同一点で3点接着
  8)ファストン 205金めっき端子 で 配線電線 と確実な接合
  9)先鋭度 Q0 = 0.15 と BH型以外では低音が得難いユニット

となっています。音質上の特徴は、

  <A> 圧倒的なダイナミックレンジ
  <B> 100[dB]を越える出力音圧レベル
  <C> 繊細で表 現力豊かな音楽再生を実現
  <D> 中域の明るく張りのある音色
  <E> 立ち上がりが良く切れのある高音
  <F> 厚みのある低音の再生

"新製品のご案内" 等に載っていました。

 次に定価についてですが、

 FE208-Sol(定価:@35,000 税抜)は、
1996年11月発売の前モデル
 6N-FE208SS(定価:@25,000 税抜)より、

販売価格が約40% 価格が高くなっています。
円安 等、現状の経済状況から考えますと、
この程度の価格アップなら、Sol(ソル) の技術も
投入されていますので、コストパーフォーマンス
高いと私は感じました。

エンクロージャ ですが、純正市販 SP-BOX として、
専用BHが用意されています。

今回は数量限定販売でなく、注文生産販売 となっています。
定価が、20万円 と今までより高額で、保管場所も大きく必要と
なりますので、余剰在庫を抱えたくなかったのでしょう。

 BK208-Sol BH型 SP-BOX  ¥200,000(税抜/1台)

今までより、数倍高額ですが、サイズが大きくなった分の板材量を
使っていますので、特に高価になったということは有りません。
ハイエンド機と思えば、最近のそれらと比較しても割安感があります。

なお、超オーバーダンピングの極端にBH用に偏ったユニット
なので、バスレフ型等の市販 SP-BOX は、発売されません。

 基本は、自分でエンクロージャーは設計するユニットですが、
簡単には設計できませんので、そのような場合は雑誌等に紹介された
設計を元に工作することになります。

割愛しますが、発売日以降の数か月間に発売されたオーディオ関連雑誌、
 音楽之友社:ステレオ誌 や 誠文堂新光社:MJ 無線と実験 等に
紹介されています。

 故:長岡鉄男 設計の D-58D-150:モア 等でも使えますが、
総重量やサイズが大き過ぎて、個人一人では工作は非常に困難で、
使用する場合、非常に広いリスニングルーム(16帖以上?)
必要とします。

参考にしたページは