フォステクス(Fostex)数量限定販売ユニット FE83-Sol が発売、純正スピーカーボックスも完備されました。

フォステクスFostex) FE83-Sol(8Ω)
  Solの継承 8cm口径フルレンジ スピーカーユニット
  標準価格:¥6,040 (8%税込)/1台 2016年9月中旬販売

「飽くことなき独創性、進化する新たな系譜 Solの継承」
言うことでFostexフォステクス)からロングセラー
8cm口径フルレンジユニットFE83シリーズ現行モデル FE83En を、

  1)ESコーン振動板の軽量化・高剛性化(2層抄紙)
  2)ダンパー等のハイコンプライアンス・リニアリティー向上
  3)磁気回路の低歪み化
  4)ボイスコイルボビンの高剛性化による高音域の改善

改良をして、音質を向上、より繊細で表現力豊かな音楽の再生
実現したさせたリミテッドバージョン FE83-Sol が、
2016年9月中旬に発売されました(以下、スピーカーをSPと省略)。

1)~4)による改良で、音質は

 (A)中域の明るく張りのある音色( FE83En の特長)
 (B)立ち上がりの良く切れのある高音
 (C)厚みのある低音再生
 (D)磁気回路の低歪み化で中高域の明瞭感が向上
 (E)伸びのある高音域の再生(仕様上 ~ 40 [kHz])

と向上するそうです。

 以上の特徴 は、2014年4月中旬に発売された
FE103-Sol と、その改良元 FE103En の 関係と特長 を引き継いで、
 FE83En -> FE83-Sol に応用して開発しています。

 FE83シリーズ は、"FEシリーズ最少口径モデル" で、
"平面バッフルからBHまで、あらゆる方式で使いる優れもの"
(自作SPの神様?オーディオ評論家,故:長岡鉄男氏より)
だそうです。

特に人の声(ボーカルもの)はFEシリーズ 中のトップという人もいる。
中音域は、ハイエンドSP機に勝るとも劣らない高音質
であることを、私は体験しています。

しかし、小口径ユニットでは物理的に重低音の再生はほぼ不可能です。
バックロードホーン型(以下BH)、ダブルバスレフ型(以下DB)で
大型化して何とか重低音再生?が可能となりますが・・・

でも一般家庭の小さい部屋(日本家屋の代表的広さ:6畳間)の
リスニングルームでは、必要な低音感を8cm口径ユニットでも
工夫次第で十分再生可能です。

さらに、"ECO"も考えれた未来志向のユニットで、壊れて使われなくなった
エンクロージャーの使い回しが出来きて、グレートアップも可能?
な、ゴミを減らすことの出来るユニットなことは FE103-Sol同じです。

 FE103-Sol と開発上、異なる仕様は、磁気回路
オリジナルモデル:FE83En より、もっと強力になっていることです。

多分、磁石のサイズで希望のサイズが部品として販売されて
いなかったのだろうと推測します。
そのため、より強力な磁石のサイズを選択したのだと思われます。

その影響はエンクロージャーの設計上必要な主な規格値にも表れていて、

 FE83En 先鋭度 Q=0.84 -> FE83-Sol 先鋭度 Q=0.65

と、平面バッフルでは、低音域の量感が、やや足りなくなる仕様に
代わっています。
(平面バッフルに適するユニットの条件の一つ Q > 0.7

 最近Fostex限定ユニット の販売上の特徴は、エンクロージャーの
板材カットサービス では無くなり、SPユニットと箱の内部配線を端子を
使って接続して、

SPユニットを、外側からねじを締めて取り付ける簡単な組立だけで、
スピーカーシステムが完成する。
スピーカーボックスでの販売になっています。

そちらの方が手軽で、組立が面倒で工作を楽しまない方々が
増えたのでしょう。その専用スピーカーボックスの発売は、
先に発売された FE103-Sol では、

 ○ YK103-Sol バスレフ型 スピーカ-ボックス ¥25,000(税抜)
 ○ BK103-Sol バックロードホーン型 スピーカ-ボックス ¥50,000(税抜)

FE-103-Sol の発売日の約3ヶ月後に発売されました。
FE83-Sol の場合は、

 YK83-Sol バスレフ型 スピーカ- ボックス ¥16,000(税抜)

が、FE83-Sol 発売日の約10日後に発売されましたが、

 BK83-Sol バックロードホーン型 スピーカ-ボックス ¥45,000(税抜)

は、約2ヶ月後の11月中旬の発売となりました。
専用エンクロージャーの販売時期は、FE103-Sol より、早くなっていますので、
良い出来事?とは思いますが、いったいな何なのでしょうか?

私には理解できない、何か? が影響してるものと思われます。

個人的には、自分でエンクロージャーを設計・工作出来るようになっていますので
関係ありませんが、市販のエンクロージャーは、見た目のデザインは、素人では
まね出来ませんが、CPと音質については、素人でも勝ることが出来ます。

ちなみに、FE83-Sol取扱説明書に載っている
 標準バスレフ型エンクロージャーの市販モデル:YK83-Sol
 バックロードホーン型エンクロージャーの市販モデルが:BK83-Sol
のようです。

参考にしたページは