オーディオ専門誌 ステレオ2016年8月号 付録 フォステクス メタル振動板8cmフルレンジ・スピーカーユニット 購入しましたが・・・

 ● ステレオ(Stereo)2016年8月号
     予価¥3,900(8%税込)、 2016年7月19日発売

   【特別付録】付録初! メタル(アルミ)振動板採用
    M800 8cmフルレンジ・スピーカーユニット×2
    ・付属備品
       :パッキン M800用×2
       :ネジ(M3×L13)×8

  ONTOMO MOOK Stereo編
   2016年版スピーカー工作の基本&実例集
     予価:¥4,899(8%税込)、 2016年7月19日発売

   【特別付録】凄いぜ! メタル対応
               進化した音の醍醐味を満喫せよ!
    ・ステレオ2016年8月号付録 メタル振動板8cmフルレンジ
       M800 専用エンクロージュア・キット×2
       :8cm径対応バックロードホーン型

 上記ステレオ誌とその付録用エンクロージャー付きムックを購入しました。
しかし、スピーカークラフトが出来ない状態に陥っています。コレクションして、
終わりそうです。それも仕方ないことだと思いますが、満足はしていいます。

 今年で7回目のスピーカー自作用付録になります。
第7弾で、遂に紙系振動板素材から脱却して、
メタル(アルミニウム)振動板のスピーカーユニットに進化しました。

 進化といっても、現在でも紙系振動板素材が、主流で使用されている
ことから、金属(メタル)系振動板素材と紙系振動板素材のどちらにも、

メリットデメリットが存在しており、再生音に振動板による
音色差があると思ってください。

 グルメ的に言えば、中華料理、フランス料理、トルコ料理 の違いのような
味覚での違いがあることになります。
高音質というと何か? 目標が一つしかないように感じていまいますが、

"原音再生は不可能" と言われているように、
再生機器の完成度はある程度限界に来ているようです
(新たな発想の録音・再生機器が必要?)。

特に スピーカーシステム は 他のコンポーネント に比べますと、
物理的特性で完成度は非常に低いので、色々な音色が存在しています。

色々な音色 が付録(低価格の代表格)で、楽しめるようになったのは、
消費者にとって、大変ありがたい時代になりました。

 今年の付録 M800 の企画・開発・製造元の フォステクス カンパニー
では、金属系,紙系振動板のスピーカーユニットを、開発・製造・販売
していますが、

金属系振動板素材は、主に 純マグネシウム(Mg)を中心に
スピーカーシステムのモデルを展開していますが、
さすがに純マグネシウム振動板では、加工コストなどが掛かり過ぎて、

付録用ユニットとして、低価格でスピーカーユニットを提供できないので、
アルミニウム(Al) 振動板で、企画をスタートしたそうです。
M800 は、フォステクス初のアルミ振動板のフルレンジユニットだそうです。

あなたがご存知の通り、フォステクス が担当したステレオ誌付録
ユニットの振動板素材は、紙系(ツイーターは除く)でした、

そして、去年の10cm径付録ユニット P1000 で、付録に出来る
大きさと重量で、限界だったそうで、

付録として何か新しい付加価値を付けるために、
金属系振動板にしたと、ステレオ2016年8月号本誌 に載っていました。

(ということは、来年[2017年度]の付録スピーカーユニットの企画案は
 残っているのか? 心配になりますが、構想出来る範囲を広げれば、
 まだまだ沢山ありますので、多分、大丈夫だと、私は思っています。)

 フォステクス さんのインタビュー記事では、金属振動板の
音質上の特徴は、音波の浸透力 が優れていることだそうです。

 音波の "浸透力" とは、遠くにまで音波波形が壊れずに到達することが
出来る性能だそうで、音に "説得力" があるのだそうです。

紙とアルミの振動板としての違いは、

--紙--[密度:低い、内部損失:高い、音速:遅い、物性制御:しやすい]
-アルミ- [密度:高い、内部損失:低い、音速:速い、物性制御:難しい?]

 ※1) 内部損失 とは、
     物体に力のエネルギーを与えた時に物体が振動して音を
     発生させますが、その振動がどれだけ収まりやすいか
     (音が消える)を示すもの。
     内部損失が高いと素材の音が振動で鳴くことが非常に少ない。
     内部損失が低いと音叉(オンサ)のように、長く鳴いている。

 ※2) 音速が速い とは、
     音速が速いと、速く物質が動けるので、高域の再生周波数を
     伸ばすことが可能、M800 では、~32kHz まで伸びていることが
     規格で公表されている(高音域を伸ばしたワイドレンジ化)。

となっています。

 M800 のその他の特徴として、

  アルマイト処理でコーンの表面を白色加工
     腐食防止、音質のコントロール
     内部損失が高くなるので振動板の
     鳴きが減る?

  ・コムのアップロールエッジ
     振幅に必要なストローク(振動できる範囲)を確保

  ・2014年付録 PW80 と同じユニットフレーム採用
     PW80(K)用のエンクロージャーが使用できる可能性が高い
     (Digi Fi No.19 付録フルレンジユニット用スピーカー
      ボックスも、同じ取付穴寸法なので使用可能性が高い。)

  ・3.5ℓ 位のバスレフ型エンクロージャーが似合う
     開発者インタビュー談

 M800注意すべき点は、

  ・振動板が 100ミクロン(0.1mm)のアルミ箔なので、手などで
   触れると変形してしまう。

  ・エンクロージャーの響きや付帯音が分かりやすいので、
   エンクロージャー側の音質対策(仕上げ、塗装等)がお薦め

 M800 の開発者側からの 音の印象 は、

   一般的アルミ振動板は高域側の周波数にピーク(山)が出来る
  ことが多く、アルミっぽい音がすると、言われるのですが、

  M800 は、そのピークをコントロールして、アルミっぽい音を
  かなり抑え、ナチュラルな音に仕上げました。応答性のいい、
  切れ味鋭い音質に仕上がていると思います。

と載っていました。

参考にしたページは